世界の糖尿病人口は年々増加しており、2019年現在その数は4億6,300万人に上っており、2045年には約7億人に達すると試算されています。中でもアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2019年は1億6,300万人と全世界の約1/3の糖尿病患者がこの地域に集中しています。
我が国においても、糖尿病を強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計は約2,000万人に上り、早急な対策が迫られています。
このような状況下で2006年12月20日、国際連合はIDF(国際糖尿病連合)が要請してきた「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を国連総会で全会一致で採択し、同時に糖尿病治療に必要なインスリンを発見したバンティング博士(カナダ)の誕生日である11月14日を「世界糖尿病デー」として公式に認定し、「ブルーサークル」をシンボルマークとして世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進するよう呼びかけました。
これをうけてIDFは「Unite for Diabetes~糖尿病に対して団結しよう」をスローガンに11月14日に地域の著名なモニュメントをシンボルカラーのブルーにライトアップする活動を2007年から展開してきました。
我国でも(社)日本糖尿病学会、(社)日本糖尿病協会が中心となって活動の輪を広げています。
全国各地でのブルーライトアップ
国内では2007年に東京タワーがブルーライトアップ。
翌年から全国各地で著名な建造物がブルーにライトアップされ、講演会や血糖測定などのイベントを通して糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進しています。
福岡県でのブルーライトアップ
2008年に大牟田市庁舎を、2009年から2014年までは百道浜の福岡タワーをブルーにライトアップしてきましたが、福岡県糖尿病協会では2015年から福岡、北九州、筑豊、筑後の4ブロックに分けて、それぞれの地区でブルーライトアップと講演会や血糖測定などの啓発イベントを実施して来ました。
北九州ブロックでは当初から北九州市との共催でブルーライトアップイベントを行ってきましたが、このイベントを通して北九州市民の皆様に「世界糖尿病デー」を広く認知していただくとともに、早期受診・早期発見の大切さと糖尿病についての理解を深めていただき、糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進しています。